「イラストレーターに将来性はあるの?」
「会社員を辞めて、フリーランスイラストレーターとして生活できるの?」
「イラストレーターは稼げるのか不安で会社員を辞めない方がいいのか心配?」
イラストレーターの平均年収は約400万円であり、生活できない金額ではありません。
ただし、平均年収なので副業として稼いでいる人も含まれるので、専業にすれば収入アップの可能性はあります。
この記事では、フリーランスイラストレーターで働く人やイラスト業界の実情を解説した後に、イラストレーターとして生き残るための対策法を解説します。
とても有益な情報を公開するので、この記事を最後まで読めば、フリーランスイラストレーターとして生き残りをかけて稼ぐ方法がわかり、次に何をすればいいのか明確なビジョンを確立できます。
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イラストレーターの末路:仕事がなくて生活が厳しい人が多い?
イラストレーターと聞いて、
「生活できるくらい稼げるの?」
「フリーランスだから業務内容に制約はないでしょ?」
「才能のある一握りの人しか生き残れないのでは?」
といったイメージを持っているでしょう。
イラストレーターは書籍の表紙デザインや挿絵、ポスター、WEBサイトやアプリのイラスト、ソーシャルゲームのデザイン、アニメキャラクターなどさまざまな分野に活躍の場があります。
そこで、イラストレーターの業界事情や収入などについて原状を把握すれば、今後の対策や方向性を確立できるのでみていきましょう。
フリーランスイラストレーターの平均年収は?食っていける割合は?
フリーランスイラストレーターと会社員の平均年収を比較したものが以下です。
- フリーランスイラストレーター:約400万円(※2024年8月7日時点)
- 卸売業・小売業:約608万円
- 製造業:733万円
※会社員の平均年収は、25〜29歳のデータを参考にしています。
(参考サイト:フリーランス白書2023年、政府統計の総合窓口の令和5年賃金構造基本統計調査)
また、会社員の平均年収は大企業が平均値を上げており、100人以下の中小企業では約470万円と大企業の約3分の2程度にとどまっています。
フリーランスイラストレーターの平均年収は会社員の約半分であり、中小企業と比べると約70万円程度低い状況です。
そのため、イラストレーターの平均年収は「賞与のない月給だけの収入」として捉えることもできます。
フリーランスイラストレーターが会社員と同じ年収を得るためには、賞与を加味した月給を得る必要があります。
よって、月給換算すると、毎月約40万円以上稼げばよいので一つの目安にしてください。
副業・フリーランスイラストレーターの人数は多すぎる?
国内クリエイターエコノミーに関する調査によれば、2022年の市場規模は1兆6,552億円と推測され、前年比21.9%の成長を遂げています。
(参考サイト:一般社団法人クリエイターエコノミー協会)
クリエイターエコノミーとは、クリエイターを中心とする経済圏のことであり、YouTubeやInstagramなどのサービスやクリエイターの活動を支えるマネジメントも含まれます。
成長の背景には、以下の内容が影響しています。
- イラストを使ったグッズ販売や広告が増えた
- イラストの描き方で悩んでいる人に向けたスキルを紹介をしている
- インターネットが普及した
- イラストがデジタル化した
- ペンタブレットやイラストソフトなどが使いやすくなった
デジタル化に伴い、ペンタブレットの操作性やサポート技術も日々向上しており、数十万円もするハイスペックから1万円以下で購入できるものまであります。
そのため、学生でも購入しやすく手軽にイラストを描けてSNSに投稿できる環境が整っており、イラストレーターとして副業で稼ぐ人やプロを目指す人が急増傾向にあります。
また、案件獲得の際には、一昔前まではポートフォリオを作成して企業に営業する地道な作業でしたが、今ではSNSの利用者も増加したことで企業もSNSを活用しており、SNSでアピールする人が急増しています。
そのため、どんなにうまく描けたイラストをSNSに投稿してもすぐに流されてしまい、多くの人に見逃される可能性があります。
そんな激戦を生き抜くためには、以下のことが必要です。
- 誰もマネできないオリジナリティのあるイラストを描く
- バズらせるSNS活用法の修得
- 他者を寄せ付けないクオリティの高いイラストを描く
- デジタル最新技術の修得
上記内容の実践方法として、自分の「得意分野」をトコトン突き詰めることです。
例えば、線画は普通でも「塗ることが好き」であれば、陰影の色づかいや写実的な塗り方、絵画的な塗り方など、あらゆる塗り方を極めてみましょう。
同じ作業でも極めていない人は大勢います。そのため、何でもいいので「好きな分野」を極めれば自然にオリジナリティのあるイラストを描けます。
また、ペンタブレットやイラストソフトの性能も定期的にバージョンアップしているので、最新機能を使いこなせるスキルの修得を行いましょう。使っている内に「自分の画風にはこの機能が必要だ」という取捨選択ができます。
さらに、SNSでバズれば神絵師として注目が集まるので、その時点で他のイラストレーターよりも頭一つ抜け出しています。
ただし、イラストがうまいだけではバズりません。バズらせるには、イラストに関係なく「SNSの機能や使い方、バズらせ方」を学んでください。
例えば、「SNS バズるには」「SNS バズる時間帯」「バズる 基準」などで検索するとバズらせる方法がわかります。
イラスト業界は飽和状態になりつつあるので、生き残るためには「自分だけが描けるイラストを描くこと」が最重要課題です。
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イラストレーターは何歳まで働ける?
結論、イラストレーターに年齢は関係ないので「自分で辞めたい」と思うときまで働けます。
なぜなら、資格はいらないし、アイデア・画力・描き続けることができれば良いからです。また、何歳からでも始められて仕事にできるのがイラストレーターです。
ただし、生活を維持するために必要な収入を稼ぎ続けられるかどうかは別問題なので混同しないでください。
例えば、85歳で現役イラストレーターとしてご活躍されている「田村セツコさん」は65年のキャリアを持ち、「今でも毎日が中学生の夏休み気分」だともおっしゃっており、精力的に活動されています。
また、田村さんの代表作は「少女ブック」「りぼん」「なかよし」「少女クラブ」の表紙や挿絵などのイラストを描いたことで反響を呼び、「セツコグッズ」としてグッズ販売のイラストでも絶大な人気を誇ったことでも有名です。
現在でもイラストレーターとして活動されており、年に数回の個展や講演会なども行っています。
(参考サイト:美術展ナビ)
田村さんの他にも、穂積和夫さん92歳、宮崎駿監督は83歳、藤子不二雄Aさんは83歳など多くの方が長い間イラストレーター、漫画家として活動されています。
長く続けられている方の根底には「描くことが好き」という強い思いがあります。
「次はあれを描いてみたい」「このテーマで描きたい」などアイデアも枯渇しないような習慣が普段から身に付いているのでしょう。
長く描き続けているのは「自分が描きたいから」であり、誰から強要されたわけではありません。
また、イラストレーターに定年制度はなく、辞めるタイミングは作者本人の意思だけなので納得のいくまで続けられますよ。
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イラストレーターが短命で終わらないために
イラストレーターとして会社員と同じように定年の65歳頃まで継続するためには、多くの人が失敗した内容を確認し、失敗を繰り返さないようにすることが重要です。
また、失敗と同じだけ成功者の共通点を把握してマネることが長続きできる秘訣です。
そこで、イラストレーターとして失敗と成功それぞれの共通点をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
仕事がなくて失敗するイラストレーターの共通点
イラストレーターで長続きしない大きな要因として「仕事がなくて失敗する」ケースとして以下の共通点があります。
- 想像通りの収入を稼げない
- 描きたくない案件しかない
- コンペに応募しても採用されない
- 仕事募集に応募しても案件獲得ができない
- そもそもデジタル機器を使いこなせていない
- 問題点や修正点がわからない
これらは、原状のイラストに満足して、「なぜ採用されないのか」「どこに問題があるのか」など自分の欠点やイラストの問題点を洗い出せていないことが原因です。
問題点や修正点がわかれば改善できますが、原状に満足している時点で長続きはしません。
例えば、想像通りの収入を稼げない場合には、次の順番で深掘りして問題点を探しましょう。
- 想像通りの収入を得られない要因は、案件獲得ができないから
- 案件獲得できない要因は、応募した案件と自分のイラストがマッチしていないから
もしくは、そもそもクライアントが求めている画力がないから
- マッチしていない要因は、イラストのテイストが違うから
画力がない要因は、勉強不足・練習不足・努力不足だから
ここまでくれば、あとは以下のようにどこを改善・修正するかです。
- テイストが違うなら、同じ方向性の募集案件を探す
- 幅広い分野のイラストを描けるように画力アップをする
- 採用された人のイラストをリサーチして自分と何が違うのか調べる
- 画力がなければ努力してスキルアップする
- 描きたいイラスト案件がなければ、別の求人媒体を探して案件を検索する
- 画力は他の人に負けていないが、画風が古く、現代のトレンドにマッチしていないのであれば、トレンドをリサーチして新たな画風を学ぶ
このように、問題点を深掘りすることで「何を改善すればいいのか」が明確になります。
また、収入を得ようと活動しているのに仕事がないと誰でも失敗します。
イラストレーターとして長期的に活動するためには、画力アップや案件獲得、クライアントの意向に沿ったテイストを納品することが重要です。
まずは、仕事がない原因を一つずつ深掘りして問題点を洗い出しましょう。
問題点がわかったら、どのように改善すればよいのかリサーチして改善してください。改善できれば案件獲得もできるようになるし、想像していた収入を得ることも可能です。
ドカドカ仕事依頼が止まらずに成功するイラストレーターの共通点
イラストレーターとして成功する秘訣は、クライアントとの人間関係を良好に築くことです。
画力やペンタブレットの操作スキルなども必要ですが、クライアントも生身の人間なので、お互い気持ちよく仕事できる人に仕事を依頼したくなるのが心情です。
そこで成功者に共通する具体例をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 仕事を発注してくれるクライアントには愛想よく振る舞う
- クライアントへの連絡は6時間以内に対応する
- 基本的に仕事依頼は断らないが、絶対に無理な仕事は受けない
- 積極的に営業活動をするがしつこく営業しない
- 作業上で問題が起こったらすぐに連絡する
- 独立したてで苦しいときに仕事をもらえたクライアントへの恩は返す
- 作業は前倒しで行う
- スキルを安売りしない
- あくまでも仕事をもらっているので立場をわきまえる
継続的に仕事をもらうためには、クライアントに迷惑をかけないことが大前提です。
そのため、イラストのクオリティが高くても、連絡が取りづらいとか、発注側の意図通りに作業しない場合には仕事を打ち切られる可能性があるので注意してください。
また、前述した具体例は「心掛け一つ」で改善できます。多くの人ができるようになれば、その中で生き残る工夫が必要です。
その方法の一つが、営業活動です。営業活動といっても企業を訪問して仕事をもらうのではなく、ポートフォリオ(自己アピールするための自身の作品集)を作成して、オンライン上で応募することです。
トレンドを意識したイラストを3枚以上作成して、求人サイトやクラウドソーシングなどを活用して応募します。
また、ポートフォリオも営業として作り置きしておくと、時代の変化とともにトレンドにマッチしないケースがあるので、イラストを自身のサイトに掲載する方法もあります。
自身のサイトには以下の効果があります。
- 応募するときに自身のサイトを見てもらえる
- SNSに投稿しながら自身のサイトへ誘導できる
サイトを立ち上げてイラストを掲載しておくだけで、気になった人がサイトを見てくれるので営業活動をしているのと同じです。
掲載しただけでは営業用のポートフォリオと同じです。常に最新のイラストを公開する必要があるので注意してください。
また、基本中の基本である「ビジネスマナー」は、仕事をするにあたって最低限厳守しなければなりません。
社会経験や就活経験がなければ、ビジネスマナーを学ぶ機会はありません。ビジネスマナーがわからない人は、オンラインスクール「CLASS101+(クラス101プラス)」などで学ぶこともできるので参考にしてくださいね。
オンラインスクールは、ビジネスマナーだけでなくイラストも学べます。詳しく知りたい人は、以下のサイトでオンラインスクールについて詳しく解説しているので参考にしてください。
(もえがき:イラストオンラインスクール)
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市場価値の高い選ばれるフリーランスイラストレーターになる3つの方法
飽和状態にあると言われているイラスト業界ですが、生き残るには、クライアントから仕事を依頼されるイラストレーターになっておけば問題ありません。
そこで、市場価値が高く、選ばれるフリーランスイラストレーターになる方法を3つご紹介します。
イラストレーターのスキルを活かした他のキャリアを模索する
イラストレーターは単に絵を描くだけでなく、見る人に感動を与えられる職業です。そのため、スキルを活かして他のキャリアを模索することも必要です。
理由として、イラストレーターだけに固執すると、限られた案件獲得をめぐって他者と競う必要があり、活躍の場が限定されるからです。
そのため、イラスト業界だけでなく関連業界の人にもアピールすることで、市場価値が高まって多くの企業から求められる人材になれます。
例えば、イラストレーションスキルを活かせるキャリアとして以下の職業があります。
業種 | 職種 | 仕事内容 |
ゲーム・アニメ業界 | ||
アニメーターCGアニメーター | 紙やCGを使ってアニメーションを作成する | |
2D・3Dクリエイター | 描画ソフトウェアを使って平面や立体的にグラフィックを描く | |
ゲームクリエイター | ゲームの登場人物や背景など描く | |
背景デザイナー | 主にゲームの背景を描く | |
作画監督 | アニメ制作の作画工程を統括し、絵柄を統制することが主な業務 | |
デザイン業界・広告業界 | ||
キャラクターデザイナー | キャラクターのデザインを描く | |
グラフィックデザイナー・CGデザイナー | 雑誌や書籍、商品パッケージ、ポスター、看板など、広告や宣伝に関するデザインを行う | |
出版業界 | ||
漫画家 | 漫画やアニメを描く | |
画家 | 技術的な絵を描く | |
絵本作家 | 絵本を製作する |
また、イラストレーターで稼ぐ方法として「受託」「自主企画」の2通りがあり、細分化したものが下表です。
受託の場合
受託とは、一般的な仕事の方法であり、クライアントから仕事を受注して納品することで報酬がもらえます。ただし、クライアントの意向や指示通りに製作できるスキルが求められます。
大分類 | 中分類 | 小分類 |
紙 | 本の表紙雑誌の挿絵 | |
映像 | アニメ | キャラクターデザイン 素材原画・動画(アニメーター) |
実写 | 小道具 大道具 | |
インスタレーション | VTuberなど | |
PRイラスト PR漫画(Youtube漫画動画やLP漫画作成など) PRキャラクター(宣伝用) PRツイート(商品レビューの漫画作成をX広告で流す) |
自主企画の場合
自主企画とは、自分で販売物を製作して販売することで利益を得る方法です。デザインやキャラクター、グッズの企画力や営業力が求められます。
大分類 | 中分類 | 小分類 |
同人誌 | 即売会 | コミックマーケット コミティア など |
書店 | とらのあな メロンブックス アニメイト まんだらけ | |
ダウンロード | BOOTH DLサイト FANZA | |
グッズ | イベント | デザインフェスタ 個展開催 |
店 | ヴィレッジバンガード LOFT など | |
サブスク | 配信 | YouTubeニコニコ動画 などInstagramライブ TikTokライブなど |
ブログ | note PixivFANBOX Fantia ブログ運営 |
番外編として、イラストのストーリーを考察するのが好きな人は「脚本家」や「ストーリー作家」など、描くこと以外の仕事を巻き取ることもできます。
上表のようにイラストレーションスキルがあれば、あらゆる職業に活かせる上に以下のことが期待できます。
- 認知されていない分野へ参入できる
- 知名度アップ
- 新規分野の仕事獲得
- 収入アップ
また、ストーリーを考える仕事を経験すると、今までよりもっとキャラクターの感情や情景などが鮮明に描けるので、見る人に感動と共感を与えられます。
そこにオリジナリティを出せれば、唯一無二のイラストレーターになることも夢ではありませんよ。
成功したイラストレーターに話を聴きに行く
人はネガティブ思考になりがちで失敗談に気を取られやすいですが、勇気を出して成功者の話を聴くことも大事です。
なぜなら、成功者は成功したプロセスを知っており、成功者をマネるだけで成功するからです。
例えば、うまく描けない場合、プロのイラストレーターが解説しているYouTubeやネット記事、書記などでうまく描ける方法を調べますよね?
これと同じで、イラストレーターとして成功したければ、成功者が開催している「イベント参加」や「直接インタビュー」して話を聴くことです。
成功体験を聞けば、どのくらいの期間で生活できる収入を得たのか、案件受注はどの媒体で獲得したのかなど、成功するために必要な情報を得られます。
有益な情報を得られれば、自分のやるべきことや目指す方向性などが明確になり、聴いた内容を実践するだけで成功率もアップします。
また、イベントに参加すれば、主催者だけでなく大勢のイラストレーターが参加しており、名刺交換やSNSの情報交換の場としても活用できます。
参加者と仲良くなれば、別の人の体験談を聴くこともできるし、相談にのってくれることもあるのでおすすめですよ。
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人気ジャンルではなくニッチジャンルに目を向ける
イラストレーターだけで生計を立てるには、ニッチなジャンルに目を向けることも必要です。
理由は、ニッチなジャンルは競争相手が少なく、専門性が求められるからです。
例えば、不動産関係の仕事をしている人は、ビルや商業施設、家屋などの建物を描く背景デザイナーを目指してみると、専門分野の知識も活かせる上に他者との差別化も図れます。
また、ニッチジャンルは特殊なので描く数は少ないですが、イラストレーターも少ないです。
そのため、ニッチジャンルのイラストレーターは貴重な存在であり、ジャンル内でバズるイラストを描くだけで知名度は上がります。
神絵師や売れっ子絵師などはトレンドになっており、リピートの少ないニッチジャンルには積極的に参入していません。
競争相手のいないニッチジャンルであれば、基本的な画力しかなくても仕事を独占できるかもしれませんよ。
イラストレーターだけで生活するキャリアに変更すべき3つの基準
イラストレーターだけで生活するために知ってほしいことは、大前提として初月から月収20万円稼ぐことは困難です。そのため、キャリア変更で失敗しないために最低限守ってほしいことが3つあるので解説します。
依頼がなくても半年は生活できるほどの貯金がある
イラストレーターだけで本格的に活動する場合、無収入でも半年ほど生活できるだけの貯金は必要です。
なぜなら、案件に応募しても、はじめから順調に採用される確約はないし、クライアントによって報酬も異なる上にワークバランスがわからないからです。
また、案件を受けてみなければ、以下の内容がわかりません。
- クライアントの意向
- 修正方法や修正回数
- 納期や納品方法
- クライアントとのオンラインでのやり取りの方法
特に肝心なのことは、納期に間に合うようにクオリティを落とさず描けるかどうかです。
案件受注は、仕事なので趣味で描いていたときのようにはいきません。「やりたくないからやめる」「今日は描きたい気分だから描こう」といった自由はなく、必ず納期に間に合わせる必要があります。
私もフリーランスを始めるときには、1年間は無収入でも生活できるだけの貯金をしていました。
そのおかげで、日々の生活に困ることなく、フリーランスに必要な仕事内容やクライアントとのやり取り、オンラインツールの操作方法など集中して学べました。
生活費を気にせず、描くことや案件獲得の方法などを修得するためには、最低でも半年間くらいは無収入で生活できるだけの貯金はしておくべきです。
また、初めから順調に月20万円程度の仕事がもらえるのは、イラストレーターとして会社に勤務していた人がフリーランスに転職したときのように、仕事を確実にもらえる人脈やクライアントを確保している場合です。
他業種に勤務している人が、初月から月収20万円の案件を獲得するのは皆無に等しいです。
そのため、必ず無収入でも生活できるだけの蓄えがあるか、副業などで実績を積んで安定的に収入を得られるクライアントを見つけておきましょう。
単発ではなく継続依頼の顧客がおり、収入が安定している
仕事が単発で終わると、収入が安定しないので先行きが不安です。そのため、フリーランスイラストレーターに求められるのは、継続して案件受注ができるかどうかです。
仕事の継続依頼を受ける方法として、以下の4つをご紹介します。
- クライアントは複数と契約する
- 納期厳守はマスト
- 自分の作品をSNSなどでアピールする
- 向上心を持ってスキルアップし続ける
仕事を受注する上で、取引先が1〜2社だと仕事が途切れた場合に収入がありません。よって、クライアントは最低でも3〜4社と契約しておきましょう。
また、納期厳守は言うまでもありませんが、納期に遅れるとクライアント側が被害を受けて迷惑します。
さらに、信用問題になり、納期限を守れない人とは仕事はできないと判断されます。よって、事前連絡なしに一回でも納期に遅れると、その案件を最後に契約解除されるので必ず納期は厳守してください。
おすすめの納期を守る方法は、受注時点で少なくとも納期限の1日前に納品するようにスケジュールを組むことです。そうすることで、最悪の場合でも1日猶予があるので徹夜してでも間に合わせられます。
SNSなどで自分の作品をアピールすれば、新規クライアントの契約獲得の可能性もあるので、トレンドもリサーチしてあらゆる画風にも柔軟に対応できるスキルを身に付けておきましょう。
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フリーランスイラストレーターになるまでの流れを理解する
フリーランスイラストレーターは個人事業主のようなものであり、自分で案件獲得したり、報酬を設定したりしなければ生計を立てる収入を得られません。
また、フリーランスだけで生計を立てる際には流れを理解しなければ成功できないので、まずはフリーランスイラストレーターになる流れを解説します。
フリーランスとして活動する方法は、イラスト「経験者・未経験者」の2つに分かれます。
経験者の場合は、以下の流れです。
- 副業で実務経験を積んでフリーランスとして独立
- いきなりフリーランスとして独立
一方、未経験者の場合は以下の流れです。
- 基礎や応用を学ぶため、まずはイラスト専門学校・オンラインスクールで学ぶか、独学する
- 実践を積むために副業や企業に就職する
- ある程度、経験を積んだら、フリーランスイラストレーターとして独立
この流れを無視して、未経験者がいきなりフリーランスになると失敗する恐れがあるので注意してください。
また、イラスト専門学校やオンラインスクールの事情がよくわからない人は、以下の記事を参考にしてください。
(もえがき:イラストレーター専門学校、イラストオンラインスクール)
イラストレータの末路に関するよくある3つの質問
イラストレーターの末路に関するよくある3つの質問について解説します。
イラストレーターは引きこもりの人が多い?
イラストレーターに引きこもりの人が多いのは、半分正解です。
ネット記事を漁っていると、引きこもりやコミュ障の人がイラストレーターになった経緯を紹介している記事が目立ちます。だからと言って、決して多いわけではありません。
国内にはイラストレーターを目指せる学校(大学・短大・専門学校)が約200校以上あります。引きこもりの人は学校に通えないので、この数字を見る限り、引きこもり以外の大勢の人がイラストレーターになっていると考察できます。
ネットでよく目にするものだけが正しいわけではないので、正確な情報を取捨選択することが重要です。
イラストレーターで仕事がない場合はどうすれば良い?
イラストレーターの仕事がないときは、営業方法に問題があるかもしれないので、営業方法を変えてみましょう。何カ月も同じ方法で営業していると、他の人に仕事をとられている可能性があるためです。
例えば、クラウドソーシングだけであれば、自身のSNSやブログサイトにイラストを投稿してアピールするとか、求人サイトから直接企業に応募してみることです。
また、企業の応募はないけれど、気に入っている企業があれば自分から営業してみる方法もあります。
特に、クラウドソーシングだけで仕事を受注している場合は仕事がなくなるケースがあるので注意してください。クラウドソーシングは初心者の登竜門的存在であり、誰でも参入しやすいのが特徴です。
そのため、イラストのクオリティが高い新人が現れると、その人たちに仕事をとられてしまうかもしれません。また、初心者は実績を積むために低価格で受注するので、発注者側も価格を抑える傾向にあります。
仕事がないときには必ず何かしらの原因があるので、まずは営業方法を見直してみることをおすすめします。
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イラストレーターになるまでの進路はどのような方が多い?
イラストレーターになるまでの進路は、イラスト関係の専門学校やデザインや美術が学べる大学に進むと描く基礎が身に付くのでイラストレーターになれる可能性は高いです。
しかし、学費は約200〜300万円、卒業までに2〜4数年かかります。また、社会人であれば大学や専門学校に通える時間を確保するのは困難です。
そのため、独学やオンラインスクールで学ぶ人が多い傾向にあります。
独学から始めて、行き詰った時点でオンラインスクールを検討する人もいれば、初めからオンラインスクールを受講する人などさまざまです。
高額な学費や受講料を支払えない人や、払うのがもったいないと考えている人は独学するでしょう。
独学する場合はネット記事やYouTubeだけでなく、書籍などを活用する方法もおすすめです。
イラスト書籍で迷っているときは、以下の記事で「おすすめのイラスト書籍」を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
(もえがき:イラスト初心者おすすめ書籍30選:メキメキ上達する良書に絞って解説!)
イラストレーターだけで生活する人の末路:仕事がない、生活が厳しくて短命で後悔する人が多い?:まとめ
今回は、イラストレーターだけで生活する人の末路について解説しました。
- フリーランスイラストレーターの平均年収は約400万円
- 年収を一般の会社員と比較すると約70万円~300万円低い
- フリーランスで生計を立てるには経済的な計画が必要不可欠
- 半年くらいは無収入で生活できる貯金は必要
- フリーランスイラストレーターになるには資格は不要
- 定年制度もないので「辞めたい」と思うまで働ける
- 成功者の体験談をマネすれば成功できる
- 業界で長く活躍し続けるためには、トレンドなど顧客のニーズを常に調査する必要がある
- リスクヘッジのためにクライアントは最低でも5~6社と契約しておく
- 仕事が減ったときやなくなったときは、原因を調べて営業方法を変更してみる
- スキルアップにはイラスト専門学校やオンラインスクールを受講するか、イラスト書籍を参考にする
この記事の内容を実践すれば、フリーランスイラストレーターとして生計を立てられるので、まずは成功者の成功体験をマネすることからはじめましょう。
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