イラスト専門学校はやばいウワサばかりで、進学をためらったり、次のような悩みを抱えたりしていませんか?
「イラスト専門学校はやばいって、実際に何がやばいの?」
「やばい専門学校の見分け方ってあるの?」
「イラスト専門学校って、やばいなら行くだけムダなの?」
イラスト専門学校に進学する場合は、確固たる目標がないと学ぶ意味がありません。
なぜなら、義務教育の授業と同じで、個人の長所やスキルを伸ばすというより、決められたカリキュラムを淡々とこなすため、目標がないとスキルを吸収しづらいからです。
この記事では、次の内容をわかりやすく解説します。
- イラスト専門学校がやばいと言われる理由
- 通った人の末路
- やばそうなイラスト専門学校を避ける方法
この記事を読めばイラスト専門学校の実態がわかるので、高額の学費を支払ってでも学ぶ価値があるのか?または、他の選択肢を検討した方が良いのか?イラスト専門学校を選択する上での検討材料として役立ちます。
イラスト専門学校はやばいと言われる理由
学校法人菅原学院のデータによれば、イラスト専門学校の学費の相場は、2年制で250万円前後かかるそうです。そんな高額な授業料を収めているのに、なぜイラスト専門学校はやばいと言われるのか、その理由について解説します。
中退後、卒業後にフリーターになる人が多いから
卒業後の目標がない場合は、中退する人も含めて、たとえ卒業してもイラスト関係の職業ではなく、フリーターになる人が大勢います。
なぜなら、デザイン業界は競争が激しく、そもそも採用枠が少ないからです。
また、文部科学省が調査した令和5年「学校基本調査」のデーターによれば、デザイン関係の専門卒の就職率は以下の通りです。
- 入学者数:14,256人
- 卒業者数:9,145人
- 就職者数:7,828人(専門課程全体の人数)
- 就職率:約55%
このデータの就職率は約55%で、その他の人は中退、フリーター、進学をしています。また、就職者数はデザイン関連会社への就職に限定していないので、デザイン関係の就職率はさらに低いことが推測できます。
(参考:文部科学省 令和4年度「学校基本調査」、令和5年度「学校基本調査」)
さらに、4年制大学の卒業資格がなければ、応募すらできない企業もあり、フリーランスとして活動しているデザイナーやイラストレーターも応募するため、実務経験がなければ思うように採用させません。
また、イラストの学校に通っていなくても絵がうまい人とも採用枠を競う必要があり、いくら専門学校を卒業したからと言っても、中途半端な画力では到底太刀打ちできません。
よって、イラスト専門学校を卒業しても、画力が低い人はイラスト業界の就職を諦めてフリーターになる人が大勢いるので、やばいと言われます。
教材やカリキュラムの質が低いと思う人がいるから
イラスト専門学校の教材やカリキュラムは、質が低いと思う人がいるのでやばいと言われます。なぜなら、4年制の美術大学やオンラインスクールの教材・カリキュラムと比較するからです。
イラスト専門学校を中退した人や卒業した人でも、オンラインスクールに入り直した人の中には、専門学校の教材やカリキュラムの質が低いと感じた人もいます。
また、YouTube動画でも、現役のデザイナーやイラストレーターが無料で描き方の基礎やコツなどを解説しています。そのため、高い授業料を払わなくても、学ぶ内容は無料でも同じだったと感じている人もいます。
そういった人たちが、イラスト専門学校の教材やカリキュラムの質が低いので、やばいと言います。
補足:実際にカリキュラムの質が高い学校が増えているため、率直にいえば「個人の努力不足」を「学校のカリキュラムのせい」にしている輩もいます。
広告やPRが多いから
イラスト専門学校の広告やPRが多いと「名前を聞いたことがある」「学校名を広告で見たことがある」という理由だけで入学する人がいるので、やばいと言われます。
広告やPRは、あくまでも学校の知名度を上げるための手段であり、学校側の経営戦略です。前述のような理由で入学した人は、やりたいことや目標がなく、何となく進学したに過ぎません。
知名度が高いからと言って、自分に合っているとは限りません。学校もビジネスなので、あらゆる戦略でPR活動をしますが、よく目にする広告やPRにうかつに手を出すと後悔します。
学校を選ぶときには教材やカリキュラム、授業スタイル、講師陣などあらゆる面をしっかりリサーチする必要があります。
イラスト専門学校をやめた人や就職失敗した人が発言してるから
やばいと発言している人の多くは、イラスト専門学校を中退した人や就職に失敗した人です。なぜなら、人は失敗したり、自分の思い通りにならなかったりすると、自分以外のせいにしがちだからです。
日頃から、何事においても自分の責任で行動・発言している人は、よほどのことがない限り、相手を陥れるようなことはしません。また、ポジティブ思考の人は、いくら相手が悪くても自分の成長の糧として捉える傾向にあります。
このことから「イラスト専門学校はやばい」という根拠を自分なりに調査することも大切です。
発言の根拠が、ねたみや恨みであれば無視して構いませんが、実体験の場合は、聞く耳を持って話の信憑性を確認しましょう。
大卒ではなく高卒扱いされることがあるから
企業によってはイラスト専門学校を卒業しても、大卒ではなく、高卒として扱われることがあります。理由として、就職する際の募集要項に、4年制の大学を卒業(見込み)を応募条件にしている企業があるからです。
そのため、せっかく専門学校を卒業しても、企業に応募する際には大卒ではなく、高卒として扱われる場合があります。
また、「専門卒は高卒よりは就職に有利かな・・・」と思って進学しても、結局、思惑が外れて高卒扱いされるのであれば、高額な学費と2年間という学習期間をムダに費やす必要はなかったかもしれません。
このような人は、自分の思惑が外れたことを理由にイラスト専門学校はやばいと言います。
真剣に取り組む人が少ないと言われているから
イラスト専門学校は、真剣にイラストを学びたくて取り組んでいる人は少ないと言われています。
なぜなら、大学に入れなかった人、就職先を探すまでの腰掛にしている人、親にすすめられた人など、目的もなくどこでもいいから進学先と在籍しているからです。
また、次のような実体験の口コミもありました。
「基本的に授業の大半は絵を描くことに費やすので、未経験者の人ほど学校を辞めたり、来なくなったりします。うまく描けなかったり、長時間描き続けるのが辛いと感じる人には続かないと思います」(参考:Yahoo!知恵袋)
こういった人たちは、入学して何を学びたいとか、卒業後に何をしたいかなどの目標や目的がありません。そのため、授業をサボったり、まじめに授業を受けなかったりします。
また、真剣に取り組んでいる人が少ないと、講師のモチベーションにも多少なりとも影響するので、教えるというよりは淡々とこなしているのかもしれません。これらのことが複合的に絡み合った結果、イラスト専門学校はやばいと言われます。
まじめに学ぶ気がないのであれば、せめて真剣に取り組んでいる人の邪魔だけはしないでほしいものです。
公的機関から認可されていない専門学校も多いから
イラスト専門学校と聞けば、公的機関から認可されていると思いがちですが、意外に認可を受けていない専門学校は多いです。そのため、イラスト専門学校はやばいと言われます。
なぜなら、専門学校には2種類あり、公的機関から認可を受けた「認可校」と、認可を受けていない「無認可校」があるからです。
例えば、「〇〇アカデミー」「〇〇学院」などは無認可校に該当します。(意図的な名称を除く)
それぞれ、次の違いがあります。
学校の種類 | 公共機関の認可 | 学歴 | 卒業して得られる証明 |
認可校 | 受けている | 短大卒 | 学位(世界的に通用する証明) |
無認可校 | 受けていない | 高卒 | 称号(日本国内で通用する証明) |
でも、どうやって無認可校を見分ければ良いのかわかりませんよね?
その場合は「専門学校」と名乗っているかどうかで見分けます。
根拠として、専門学校と名乗れるのは認可を受けた学校だけです。そのため、専門学校と名のつかない「〇〇アカデミー」「〇〇学院」「デザイン〇〇学校」などは無認可校です。
(参考:東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校 認可校と無認可校の違い)
ただし、「専門学校〇〇アカデミー」のように、学校名のどこかに「専門学校」の文字があれば「認可校」なので間違えないでください。
短大卒の学位がほしい場合は、学校名のどこかに「専門学校」の文字が入っていることを確認しましょう。
イラスト専門学校に通った人の末路
イラスト専門学校に通ったすべての人がイラスト業界に就職できるわけではありません。では、なぜ就職できないのか、通った人の末路についてご紹介します。
イラスト専門学校の卒業生の就職率は高い?
実は、イラスト専門学校の就職率は高いと思わせる「からくり」があるのはご存じでしょうか?
イラスト専門学校の卒業生の中には、入学当初から他の生徒とレベルの違う人がいます。「なぜ、こんなに絵がうまい人がこんなところで勉強しているの?」と思わせるようなハイレベルな人は、就職内定を10件もらうことがあります。
例えば、内定も就職率に含まれる仕組みなので、10人が就職試験を受けて9人は不採用でも、その内の1人が10社の内定をもらえれば就職率は100%です。
結局のところ、一生懸命頑張っている生徒もいれば、不登校の生徒もいる。ズバ抜けて優れた生徒1人が内定を総取りすれば、専門学校の内定率は高いと判断されるわけです。
このからくりがわからない人が、100万円以上もする学費を支払ってイラスト専門学校に入ります。たとえ卒業できても、内定をもらえていない生徒はイラスト業界に就職もできず、卒業後に異業種に就活をするのか?フリーターになるのか?その後の進路は未定です。
有名企業に就職できる人は〇〇%?
イラスト専門学校の卒業生で、有名企業に就職できる人は少数です。なぜなら、イラスト業界は競争が激しく、現役のイラストレーターやデザイナーの人たちもいっしょに応募するからです。
実務経験のないポッと出の専門卒の人と現役の人では、あきらかに現役の人が優先的に採用されます。
専門学校と有名企業が提携を結び、卒業生の何%は採用しますというパイプラインがあれば、多少なりとも有名企業への就職率も上がります。しかし、新人を一から教育するような人材育成にコストを割く企業はあまり存在しません。
企業としてムダなコストは極力省きたいので、即戦力になる人材を求めています。中には新人を育てることをウリにしている企業もありますが、あまり多くはありません。
有名企業に就職したい人は、プロと肩を並べられる画力を身につけるか、有名企業と強いコネクションを持っている専門学校を選びましょう。
イラストレーターとして活躍する人は〇〇%?
イラスト専門学校を卒業後にイラストレーターになったとして、そのうち何%の人が活躍できるでしょうか?
活躍できないと思われる大きな理由は次の4つです。
- 単純にイラストレーターの求人数が少ない
- 個人の知名度が低い
- デジタルの普及やYouTube動画で、簡単にイラストやデザインを学べるので、絵のうまい人が増えている
- 企業や読者の要求に応えられる画力やスキルが低い
企業側もビジネスなので、無名の新人ではなく、できれば知名度の高い有名なイラストレーターに仕事を依頼した方が、儲かる確率は高いです。
いくら絵がうまくても、無名では仕事すらまともにもらえないかもしれません。画力と知名度を上げる努力をしなければ、活躍することは難しいです。
やばいイラスト専門学校を避ける4つの方法
できれば、やばいイラスト専門学校には通いたくないですよね。そこで見分ける方法を4つご紹介するので参考にしてください。
カリキュラムと教材の質を確認する
専門学校はそれぞれ自社のサイトを持っているので、サイトにアクセスしてカリキュラムや教材を確認しましょう。
理由として、学びたい内容を教えてもらえるのか確かめるためです。気になる学校が複数ある場合は、教材の質やカリキュラムを比較できるので、より効果的にやばい専門学校を洗い出せます。
また、カリキュラムや教材を確認すれば、学びたいことが載っていない、学びたい授業スタイルではないなど、求めているものの違いを洗い出せます。
そうすれば、やばいイラスト専門学校を回避できます。さらに絞り込めば、自分の求めている学校にめぐり会えるので、最終的に残った学校の中からして、自分に合っている学校を選んでください。
スクール評価の口コミをネットで確認
イラスト専門学校の口コミや評価をネットで調べて、やばさの度合いを確認しましょう。また、SNSで調べるのもおすすめです。
ネットで調べれば、多くの人が実体験を投稿しているので参考になります。
ただし、実体験と記載があっても、すべてを鵜呑みにしてはいけません。
なぜかと言えば、投稿者がSNSを通じて、嫌な思いをした学校に対して憂さ晴らしをしているだけなのか?または、多くの人のためになると思って投稿しているのか?など、投稿者の意図はさまざまだからです。
そのため、口コミの信憑性を確認することはとても重要です。
例えば、多くの人が「〇〇専門学校のここが良いよ」と同じポイントを指摘していれば、情報は信用できます。
一方、1人しか指摘してなければ、投稿者に何かしらの意図があるので信じないでください。
このようにネットやSNSで確認すれば、専門学校の評価や評判がわかります。
資料請求で実績や卒業生の声を確認する
資料請求をして学校の詳細、卒業生の声や就職先などを確認しましょう。基本的にパンプレットには、学校のマイナスイメージは記載されていません。
また、パンフレットにはカリキュラムや1年間に行う学校行事、講師陣のプロフィールや特徴などが記載されています。
そのため、「自分は授業を受けたいだけなのに、行事が多過ぎてイヤだな」とか、「コミュニケーションを大事にしたいから行事が多い方が良いな」など、多方面から分析し、総合的に他校と比較して自分に最適な学校を選びましょう。
また、卒業生の声は、無料体験をしただけでは得られない情報があります。その情報を基に、体験で得た情報と照合することで検討材料としても活用できます。
無料体験で実際に体験してみる
すべての学校が対象ではありませんが、無料体験を実施している学校があれば、実際に体験することをおすすめします。
理由として、実際に体験すれば、周囲から聞く情報と異なっている点が見えるからです。その上で自分に合っているのか判断しましょう。
体験するだけでなく、気になったことや口コミに書かれていたことなど、気になることを質問して確認してください。入学してから後悔しないためにも、学校側が質問を聞いてくれるのであれば、気後れしないで気になることはドンドン質問しましょう。
例えば、口コミの内容を質問した場合に、曖昧な返答であれば口コミは正しいと判断できるし、逆に、自分が納得できる回答があれば口コミは個人的な主観だったことがわかります。
また、無料体験に参加すれば、いっしょに学ぶかもしれない生徒にも出会えます。その場でコミュニケーションを取って、自分はこう感じたけど、あなたはどう感じた?など、体験内容だけでなく、いろいろと情報交換をすれば今後の参考にもなります。
もしかすると、話しかけた同級生は、他校の無料体験を経験しているかもしれませんよ。
イラスト専門学校はやばくない!モチベーション次第で結果は変わる!まとめ:
今回は、イラスト専門学校はやばい理由について、深掘りして解説しました。
最後に、紹介した内容をまとめます。
- 卒業してもフリーターになる人が多い
- 目標のない人も入学しているので授業をサボりがち
- 目標のない人は中退するか、卒業してもイラスト業界には就職できない
- 学校の広告やPRといった知名度だけで入学する人がいる
- 事前に学校を調査せず、入学すると思惑が外れることがある
- 有名企業で活躍している人は少ない
- 資料請求してカリキュラムと教材の質を調べる
- 学校の口コミや評判も参考にする
- 無料体験はできれば受けるべき
この記事でご紹介した内容を実践すれば、やばいイラスト専門学校を回避できます。また、自分のモチベーションの在り方と、学校や講師陣との付き合い方がうまくできれば、決してやばいことはありません。
最後に、学校が決まって入学したからには「必ず有名企業でイラストレーターになってやる!」という強い意思と目標があれば、将来的に有名イラストレーターの仲間入りも夢ではありませんよ。
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